サンデーライダーでは馬場馬術の向上に限界がありますか?
 ほとんどの乗馬者はサンデーライダー(週1回)が多い中、特に馬場馬術の向上を目指し、せめて3課目くらいまでできるようになるには、馬の調教、人の練習量などを考慮すると週1回位のペースではなかなか難しいと言われます。競技会などの結果をみても、3課目以上の入賞者はほとんど馬関係者のプロや、自馬を持っている人のようです。しかし、自馬を持つか、良く調教された馬に乗るなど恵まれた立場で乗馬を続けられる人は限られています。
 そのため、ある程度乗れるようになると、なかなか自分の目標が定まらず「そこそこ乗れれば」の範囲で妥協してしまい、「馬を手の内に入れる」という醍醐味に到達できずにいるのではないでしょうか?
 目標を高く持ち、技量を向上させるためには、やはりある程度努力(時間や経済面など)をして、可能なら「自馬を持つ」「よく調教された馬に乗る」などが必要なのでしょうか?

(35歳・女性・乗馬歴5年)
 確かに3課目に出場し成績をあげることは、競技人口も増え、競技会のレベルも上がってきていますので、なかなか難しくなってきていると思います。そうした現状の中で、一般の乗馬愛好者が気軽に楽しく出場できる競技会を増やしていくような努力が我々指導者の責任として、必要であろうと思います。
 しかし、サンデーライダーでは上達しないと考える必要はないと思います。もちろん同じように練習した場合には、鞍数の多い人の方が上達が早いのは当然ですが、乗馬は一生楽しめるスポーツですから、人との比較で考える必要はないと思います。
 ただ、私たちが見ていて、サンデーライダーの問題は、1週間馬に乗っていないために、乗り始めてからしばらく(場合によっては1鞍の大半)は馬の動きについていけなく、その感覚を取り戻す繰り返しになってしまう、ということです。
このことについては、乗り手が普段からストレッチをして体を柔らかくしておく、万全の体調を整えて乗馬をする、ビデオ等でイメージトレーニングをする等の努力をしてもらうしかないと思います。
 自馬についての私の意見については、別の機会にお答えします。

(ジョーバ博士)




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